腸内代謝研究の鍵を握る”短鎖脂肪酸”

短鎖脂肪酸イメージ

腸活で今注目される”短鎖脂肪酸”

近年、ライフサイエンス分野において注目を集めているテーマの一つが短鎖脂肪酸(SCFA:Short Chain Fatty Acids)です。
腸内細菌研究、免疫学、代謝研究など幅広い分野で、その機能解明と応用研究が急速に進んでいます。

短鎖脂肪酸は、腸内細菌が食物繊維やオリゴ糖などを分解することで生成される代謝物で、酸素が存在しない大腸で生成されます。
主に酢酸・プロピオン酸・酪酸の3種類が知られており、人体にさまざまな影響を与えていると言われています。

なぜ短鎖脂肪酸研究が重要なのか

短鎖脂肪酸は単なる代謝産物ではなく、生体機能の制御に関わる重要なシグナル分子として注目されています。

① 腸内環境の維持
・腸上皮細胞のエネルギー源として機能
・腸管バリア機能の維持・強化

② 免疫・炎症制御
・炎症性サイトカインの抑制
・免疫応答の調整

③ 全身への影響
・糖代謝・脂質代謝の調整
・心血管・神経系への作用

さらに近年では、腸脳相関への関与も示唆されており、精神・神経疾患との関連研究も進んでいます。

短鎖脂肪酸研究の課題と解決

一方で、短鎖脂肪酸研究にはいくつかの技術的課題があります。
特に ①大腸同様の嫌気性条件の再現 ② 温度・環境の安定性 は研究精度を左右するため、安定した研究機材が重要となります。

シェルドンの嫌気性チャンバー・バクトロンシリーズは嫌気環境を再現したチャンバー内に手を直接挿入できるため、手先での繊細な作業が可能です。
なおかつ、サンプルは内部のインキュベーターで保管できるため、外気に晒す危険もありません。

短鎖脂肪酸研究に限らず、シェルドンの嫌気性チャンバー・バクトロンシリーズは、これらの嫌気性腸内細菌の課題に応える高精度な研究・培養環境を提供する装置群として、各種研究を強力にサポートします。

嫌気性チャンバーバクトロン

●繊細な作業を可能にしたスリーブカフシステム
伸縮性に優れたラテックス製カフが腕に密着。腕を直接チャンバー内に入れることができ、作業精度と効率性が飛躍的に向上します。

●快適な作業スペースを生む分離式培養庫
室温+5℃~70℃で保管可能な培養庫は扉で分離。作業スペースの温度が上昇することもなく、快適な作業と安定した培養が可能です。

●広い作業視野とクリアな視界を実現
透明性が高い硬質クリアパネルのため、歪みがなく明るい快適な視野を確保。チャンバー内の結露やくもりを防止する制御機能も搭載しています。

●多量かつ安全に持ち込めるエアーロック
コントロールパネルで迅速に嫌気状態にできる広いエアーロックがあり、多量かつ安全にサンプルや備品を持ち込むことが可能です。

●わずかな酸素も除去するパラジウム触媒カートリッジ
酸素が浸入した場合でもチャンバー内の水素とパラジウムを反応させて水蒸気にすることで、結露制御機能を通して処理します。

【嫌気性チャンバー/バクトロンのご紹介】製品情報は こちら

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